厚生労働省 ブラック企業取り締まり強化

厚生労働省は8月8日、所謂「ブラック企業」の取り締まりの強化を全国一斉に行うことを発表しました。これは最近「若者の使い捨て」が大きな問題となっていることを踏まえたもので、次の3点を取り締まりの具体的な対策として実施します。

 

  1. 長時間労働の抑制に向けての集中的な取り組み
  2. 相談への対応
  3. 職場のパワーハラスメントの予防、解決の推進

 

1.長時間労働の抑制に向けての集中的な取り組みとは、今年9月を「過重労働重点監督月間」として労働基準監督署やハローワークに寄せられた苦情などに基づき離職率が高いなど若者の使い捨てが疑われる企業を重点的に監督、指導を行うというものです。

 

2.相談の対応とは、9月1日に全国8ブロックで電話相談窓口を設置。その後も相談コーナー等で相談や情報を受け付けを行う。恐らく、その苦情、相談を受けて 上記1.の監督、指導を行うものと推測されます。

 

3.職場のパワーハラスメントの予防、解決の推進とは、パワーハラスメントによる若者の使い捨てを防ぐ為に事業主に指導を強化するものです。

 

 

ここ最近若年者の雇用環境を見ていると、確かにフリーターで本職につかないという事を聞きますが、其々に問題があるように思います。昔はサービス残業当たり前、おまえの能力がないんだろう!という事でもそれが当たり前に思う者が多かったかも知れませんが、最近の若年者は勿論通用しません。最近根性がある若年者も減ってきているのも事実です。ちょっと嫌なことがあれば直ぐに転職してしまう。やりたい仕事がなければフリーターみたいな。企業は、将来の希望が見渡せるような職場環境作りも今後必要になってくるのかも知れません。取り急ぎ、サービス残業が横行し、離職率が高い事業主様につきましては早々に改善をお勧めします。労働時間の短縮等のご相談もお受けしております。ちなみに、労働基準監督官には警察と同じく書類送検できる権利があり、実際にひどい場合は送検の実例も御座います。お気軽にご相談下さい。