2014年10月 アーカイブ

傷病手当金、出産手当金の給付金算定の見直し検討へ

厚生労働省が、病気、怪我で仕事できない時に支給される「傷病手当金」や出産で就労できない場合に支給される「出産手当金」の支給方法について検討を開始したそうです。理由は、ここ最近、傷病手当金や出産手当金受給する前に突然賃金が大幅に増えて給付額を多く請求する事案が認められたことが原因です。傷病手当金や出産手当金は、もともと直前の標準報酬日額の3分の2を1日分として傷病手当金は最大1年6ヶ月受給できます。この為、直前になって標準報酬を増額して高額な給付金を受給している案件がここ最近増加しているようです。この為、直近1年間の標準報酬で計算するなどの方法に変更することになるかも知れません。但し、本当に入社後すぐに病気になった場合など不利益を被らないように制度を十分検討する必要があると思います。

女性登用計画作成で助成金

厚生労働省が平成27年度に女性の社会進出を促す為に、女性の登用に関する計画を作成、実行した企業に対して、中小企業に20万円、大企業に15万円「女性活躍推進加速化助成金」(仮称)を創設させる予定。要件として、企業が自社の女性活躍に関する現状把握、女性が活躍できるように行動計画の作成、公表、都道府県労働局に設置された女性活躍推進指導員の確認、審議を経た場合に支給される予定。女性の活躍が遅れている状況を分析し分析結果を踏まえて目標設定を行うものです。

目標達成助成金

 厚生労働省は平成27年度に人手不足になっている建設、介護、保育、看護を人手不足重点4分野として、人手不足の改善で助成金の創設を検討。例えば、これまでの「中小企業労働環境向上助成金」を「職場定着支援助成金」(仮)に改め、中小企業以外にも対象を広げ、評価・処遇制度、健康づくり制度など新しく導入した場合、導入に係る一時金をそれぞれ10万円と、計画期間終了から1年経過後に定着率目標を達成した企業に更に60万円を支給する。人事評価制度の導入と評価基づく賃金処遇制度を導入し、労働者の定着率を向上させるという内容です。人事評価制度は簡単で使いやすいのが重要です。複雑で、使い難いものは多額の費用をかけても無駄に終わるケースが非常に多く、人事評価制度、賃金制度でお困りの時は、是非、上村経営法務事務所にご相談下さい。